ビュルドミュスカ 発泡

29021

タイプ:スパークリング(やや辛口)
生産国:フランス(アルザス地方)
生産者:メイエー家
格付:Vin mousseux
内容量:750ml
JANコード:4571114857126
品種:ミュスカ

【ミュスカの個性を堪能できるスパークリング】

ポンという音と同時に香る採りたてのマスカット、熟したオレンジや金柑の香りに加えて白い花の香りも漂ってきます。

これらのアロマは途絶えることがなく、繰り返し上がってくる泡と共にずっと香り続けます。

口に含むと存在感のあったアロマの雰囲気とは違い、最初は細くそれから段々と強くなり弾ける泡を感じます。懐かしい、口の中でパチパチと弾けるキャンディを思い出させてくれます。

泡と同時にしっかりとした酸味も感じられ、骨格をなす甘さとほろ苦さのバランスに感心してしまいます。すっきりしたスパークリングと思いきや、少しだけとろりとした余韻もあり、口の中で次々変わる印象に驚かされます。

ミュスカと言っても様々な種類がありますが、メイエー家が栽培する「ミュスカ オットネル」という品種は、他のミュスカに比べて最も早熟で、冷涼な土地でも成熟します。

メイエー家ではスパークリングの要となる酸味を活かすために、スティルワイン用のミュスカより少し早めに収穫します。これも長い経験に基づいた技の一つです。

香りの特筆すべきフルーティさ、スムーズな口当たりと弾ける泡の感触、飲み込んだ後に続く美味しさ。是非とも華やかなシーンで元気よく開けていただきたい1本です。

<おすすめのお料理>
アペリティフや乾杯に最適。

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ガスコーニュ ロゼ発売のお知らせ(2019.06.17)

MAVIE特約店各位

平素より格別のご高配を賜わり厚く御礼申し上げます。

ガスコーニュ キャトル セパージュ白でお馴染みのバロー家より、待望のロゼワインが発売いたしました。
お求めやすい価格帯で飲み応えのあるバロー家のオーガニックワインは多くの皆さまにご愛飲いただいております。


【商品名】ガスコーニュ ロゼ
【商品番号】60005
【JANコード】4571114857133
【容量】750ml
【使用品種】メルロー70%、カベルネソーヴィニヨン30%
【希望小売価格】¥1,695(税別)/¥1,830(税込)


【商品名】ガスコーニュ ロゼBIB3L
【商品番号】60006
【JANコード】4571114857140
【容量】3000ml
【使用品種】メルロー70%、カベルネソーヴィニヨン30%
【希望小売価格】¥5,991(税別)/¥6,470(税込)

<テイスティングコメント>
輝きのあるやや濃い目のピンク色。
もぎたてのサクランボやアセロラ、グレープフルーツの果実香に、セージなどのハーブや芍薬の花の香り、わずかにピンクペッパーも感じる。
口に含むと、可愛らしい果実味とフレッシュで心地良い酸味。軽やかにグラスがすすむ爽やかなロゼ。

オーガニック農家が少なく難しい地で高い技術力と忍耐で果敢にチェレンジしているバロー家。
この地方の特徴が表現されているようなワイン造りを目指しています。

飲食店様や毎日少しずつお飲みになられたいお客様にどうぞお勧めください。

皆さまのご発注をお待ちしております。

マヴィ株式会社

ガスコーニュ ロゼ

60005

タイプ:辛口
生産国:フランス(南西フランス地方)
生産者:バロー家
格付:IGP Cote de gascogne
内容量:750ml
JANコード:4571114857133
品種:メルロー、カベルネソーヴィニヨン

【思わぬ驚きがあるロゼワイン】

「分かりやすい美味しさ」は大切なのだと感じさせるロゼワインです。

使用品種はフランス南西地方でも良く使われるメルローとカベルネソーヴィニヨン。

上質なメルローから生まれる程よく熟したイチゴやカシスなどの赤いベリーのアロマと、カベルネソーヴィニヨンから生まれるフレッシュハーブとスミレのような香り。

アロマで既にバランスが取れていると思いきや、口に含むとマイルドな酸味とまろやかな口当たり。これには思わぬ驚きで嬉しくなってしまいます。

落とし物をしたときに優しそうな方から「どうぞ」と笑顔と共に渡されて、ちょっと嬉しくなってしまうような、そんな気分です。

ワイン単体でも、料理と一緒でも、様々なシチュエーションで活躍してくれること間違いなしのロゼワインです。

<おすすめのお料理>
タパスなど様々なお料理とお楽しみください!

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ガスコーニュ ロゼ BIB3L

60006

タイプ:辛口
生産国:フランス(南西フランス地方)
生産者:バロー家
格付:IGP Cote de gascogne
内容量:3000ml
JANコード:4571114857140
品種:メルロー、カベルネソーヴィニヨン
輸送単位:ボトル2本換算

【思わぬ驚きがあるロゼワイン】

「分かりやすい美味しさ」は大切なのだと感じさせるロゼワインです。

使用品種はフランス南西地方でも良く使われるメルローとカベルネソーヴィニヨン。

上質なメルローから生まれる程よく熟したイチゴやカシスなどの赤いベリーのアロマと、カベルネソーヴィニヨンから生まれるフレッシュハーブとスミレのような香り。

アロマで既にバランスが取れていると思いきや、口に含むとマイルドな酸味とまろやかな口当たり。これには思わぬ驚きで嬉しくなってしまいます。

落とし物をしたときに優しそうな方から「どうぞ」と笑顔と共に渡されて、ちょっと嬉しくなってしまうような、そんな気分です。

ワイン単体でも、料理と一緒でも、様々なシチュエーションで活躍してくれること間違いなしのロゼワインです。

<おすすめのお料理>
タパスなど様々なお料理とお楽しみください!

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*外装箱規格:15.5cm×17.5cm×14.5cm

入荷・欠品状況のお知らせ(2019.06.14)

MAVIE特約店各位

平素より格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

欠品中の一部商品が再入荷いたしました。
皆さまにはご迷惑をおかけいたしまして申し訳ございませんでした。

最新の在庫状況につきまして下記にご案内いたします。

【再入荷商品】★6月17日より出荷可能
25005ヴァ―ルロゼ 750ml
31001バルベーラ ダスティ グスティン赤
44012アンフィニモン「無限」赤
44021スクレドシスト赤
50004ブルゴーニュ赤ハーフボトル
57009フリポンヌ赤
60002ガスコーニュキャトルセパージュ白3L
→外装箱が新しいものになります。

【在庫僅少商品】
15121キュヴェマヴィ21白(残24本)
→在庫限りで終売
*次回入荷:2019年9月下旬
67003グリッロ白(残1本)
67005ネロ ダヴォラ リゼルヴァ赤(残2本)

【欠品中商品】
*次回入荷:2019年7月下旬
37012ボルドー(アントルドゥメール)白 ハーフボトル
38001ドラドセコ
41002リースリング カビネット白
44020ヴルール ノワール赤
*次回入荷:2019年9月下旬
52001リースリング ベーレン アウスレーゼ
52018ノイブルガー オマージュ白
67004ロッソ デッレ ローゼ赤

【割当中商品】*次回入荷:2020年3月下旬
25015ヴァ―ル ロゼ3L
50008ブルゴーニュ アリゴテ ハーフ375ml

【終売商品】
47121キュヴェマヴィ21スパークリング
→おかげ様で完売いたしました。

マニョーニ家のぶどうジュースでございますが、4月の大試飲会でご試飲いただいた特約店様より多くのご予約をいただきましたため、卸販売分は完売となりました。
今後は事前予約販売も含めて検討して参ります。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒宜しくお願いいたします。

マヴィ株式会社

G20大阪サミット開催に伴う出荷停止の件(2019.06.13)

MAVIE特約店各位

平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

G20大阪サミット開催にあたり、6月27日から6月30日までの4日間、大阪府内の高速道路や一般道で大規模・長時間の交通規制が実施されます。
伴いまして、委託倉庫である大阪鴻池運輸からの出荷が6月27日(木)・28日(金)の両日停止となります。
また、弊社浦和事業所から出荷する近畿地方へのゆうパックに関しましても6月27日から6月30日までの4日間、差し控えるようにとの連絡を受けております。

<日本郵便>
G20大阪サミット開催に伴う交通規制の影響による郵便物・ゆうパックなどのお届け等に関するお知らせ

6月下旬から7月初旬にかけてご必要な商品がございましたら、お早めにご発注くださいますようお願い申し上げます。

ご面倒をおかけいたしますが、余裕を持ったご発注にご協力くださいますようお願い申し上げます。

マヴィ株式会社

組織一部変更ならびに役職員一部異動のお知らせ

拝啓 梅雨寒の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

平素は格別のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、このたび弊社では、事業拡大のための組織強化を図るため、下記のとおり組織の一部を変更ならびに役職員の一部異動を決定し、2019年6月10日より業務を開始することになりました。

これもひとえに皆様のお力添えの賜と、深く感謝いたしております。

なにとぞ倍旧のご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

新組織および担当者は下記のとおりとなります。

また、全社組織図は別紙のとおりとなります。⇒こちら

まずは略儀ながら書中をもちまして、ごあいさつ申し上げます。

敬白

2019年6月10日

 

マヴィ株式会社

代表取締役

田村 安

 

1.組織機構の変更部課

(新組織)          経営企画部

営業部

 

2.役員の異動

取締役・経営企画部長      大山 沙織

取締役・営業部長        田村 淳

父の日にお勧めのワイン(2019.5.31)

MAVIE特約店各位

平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
父の日におすすめのオーガニックワインを下記にご提案いたします。

~濃厚な味わい&ガッツリが好みのお父さんへ~
【56001リオハ シンコデナリオス赤】
タイプ:赤ワイン、中重口
アルコール度数:14%
スペインの銘醸地リオハで造られるパワフル&エレガントな赤ワイン。
お肉料理が好きな方にも喜ばれる1本です。

~やっぱりブルゴーニュが好きなお父さんへ~
【62000ブルゴーニュ赤(ドメーヌ シャペル)】
タイプ:赤ワイン、中口
アルコール度数:12.5%
黄金の丘(コートドール)から生まれたしなやかで気品が漂う赤ワイン。
和食との相性が良いので、日本料理店に必ずオンリストされるワインです。

~イタリア好きの陽気なお父さんへ~
【68002ポデーレ赤】
タイプ:赤ワイン、中重口
アルコール度数:14.5%
小樽で熟成させた「モンテプルチアーノ」と大樽で熟成させた「サンジョヴェーゼ」を1:1でブレンド。
熟した黒果実や様々なスパイスやロースト香など複雑な香りが織りなす飲み応えのある赤ワイン。

~泡好きのお父さんへ~
【66001カヴァ ブリュット 発泡】
タイプ:スパークリングワイン、辛口
アルコール度数:11%
シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵でつくったスパークリングワインです。
瓶内熟成期間は法定基準の2倍以上!じわじわと旨味を感じる滋味深いスパークリングワインです。

~ハイボール好きのお父さんへ~
【24004コニャックV.S.O.P.ブランデー】
タイプ:蒸留酒
アルコール度数:40%
非常に珍しい単年収穫(ヴィンテージ)で造ったオーガニックコニャック。
*一般的には複数年の原酒をブレンドして造ります。
ウイスキーの代わりに炭酸で割れば、贅沢なフレンチハイボールの出来上がりです!

皆さまからのご発注をお待ちしております。

マヴィ株式会社

クレマンドボルドーラベル変更のお知らせ(2019.05.29)

MAVIE特約店各位

平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
フルーティで優しい果実味のスパークリングワインでお馴染みの「クレマン ド ボルドー」のラベルがリニューアルいたしました。
中身に関しましては今までと同じものをお楽しみいただけます。
引き続き本品をご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

⇒ 

【商品名】クレマン ド ボルドー 発泡
【商品番号】37008
【内容量】750ml
【変更箇所】表ラベル
【変更時期】ヴィンテージ2015年から切替となります。

マヴィ株式会社

ガスコーニュ白BIB3L規格変更のお知らせ(2019.05.28)

MAVIE特約店各位

拝啓 初夏の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、平素よりご愛顧頂いております「ガスコーニュ 白BIB3L」の商品規格が変更となります。
中身に関しましては今までと同じものをお楽しみいただけます。
引き続き本品をご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

敬具

       

【商品名】ガスコーニュ キャトル セパージュ白BIB3L
【商品番号】60002
【内容量】3000ml
【変更箇所】外装箱
【新外装箱外寸】15.5cm×17.5cm×14.5cm
【変更時期】現在庫数19個。間もなく切替となります。

NEWデザインはこの地域を愛し、移住したイギリス人イラストレーター「ペリータイラー」氏が手がけました。
ガスコーニュ地方の魅力を引き出した彼の作品は、多くのフランス人に慕われています。

マヴィ株式会社

「オーストリア大試飲会2019@東京」出展のお知らせ(2019.05.22)

MAVIE特約店各位

平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

この度、オーストリア大使館及びオーストリアワインマーケティング協会主催の「オーストリアワイン大試飲会」に出展いたします。

マヴィはオーストリアオーガニックワインのパイオニア「ディヴァルト家」と長期熟成型の白を産出する国内外で高い評価を受ける「マントラー家」のアイテムをお持ちします。

【ディヴァルト家試飲アイテム】
51001 グリューナーフェルトリーナー白
51003 ツヴァイゲルト赤
51004 LWグリューナーフェルトリーナー1L白
51005 LWツヴァイゲルト&ポルトゥギーザ1L赤
51006 LWツヴァイゲルト&ポルトゥギーザ1Lロゼ
51007 フリュロータフェルトリーナー白

【マントラー家試飲アイテム】
52004 リースリング ツェ―トゥネリン クレムスタール白
52006 グリューナーフェルトリーナー レステラッセン クレムスタール白
52012 ローターフェルトリーナー ライゼンタール白
52015 GWグリューナーフェルトリーナー1L白
52017 シャルドネ白
52018 ノイブルガー オマージュ白

日墺友好150周年を記念したこのイベントでは業界の方向けの魅力的なセミナーも多数ございます。

【オーストリアワイン大試飲会2019】
対象:輸入業者・酒販店・飲食店・プレスなど業界関係者
日時:2019年7月1日(月)11:00-17:00
場所:シャングリ ラ ホテル 東京
主催:オーストリアワインマーケティング協会、オーストリア大使館商務部

詳細につきましては、≪こちら≫をクリックしてご覧ください。

【オーストリアワイン大試飲会2019お申込フォーム】

皆さまのご参加をお待ちしております。

マヴィ株式会社

イタリアオーガニックワインセミナー(2019年4月田村講演)

今年は全国大会の代わりに生産者を招いた試飲会を東京と大阪で開催することとなりました。東京では特約店の他にメディアの方々、大阪では一般のお客様もお招きしております。
いろいろな方に聞いていただき、イタリアワインの魅力をお伝えいただければと思います。

2016年の統計ですが、1位がスペイン、2位がイタリア、3位がフランスです。
マヴィ創業時(1998年)の統計は断突でフランスが1位だったのですが、スペインとイタリアがグーっと伸びてきております。この3ヶ国で世界中のオーガニックワインの7割以上を生産しています。

イタリアは地理的に地中海のど真ん中にあります。
ご存知のようにワインの発祥の地というのは黒海周辺のオアシス。その後地中海やドナウ川を伝いヨーロッパに入ってきました。
一昨年まで「イタリアワイン3000年の歴史」と言っていました。それが昨年イタリア政府は「6000年の歴史」と発表しました。急に2倍に増えました。理由はシチリア島で6000年前のワインの痕跡が見つかったことに因ります。ですから、先ほどご紹介したスペイン、フランス、イタリアの中ではイタリアが最も歴史が古いということになります。
気候的な話ですが、地中海の夏はとても乾いています。雨が降らないのです。ぶどうが成長するのは4月から9月ですが、ちょうどその季節に乾燥しています。ですから、まるで砂漠の中のオアシス状態なので、ぶどう栽培に適しています。
もうひとつのポイントはヨーロッパ文明の中心だったということです。
ヨーロッパの文明はロンドンやパリではなく、地中海で生まれて外に広がっていきました。

ヨーロッパからイタリアだけを取り出してみます。 山だらけです。北部の国境沿いにはアルプス山脈があります。中央にはアペニン山脈、シチリア島にはエトナ山があります。平地はとても少ないです。

イタリアの気候ですけれども、ミラノで5月から9月、フィレンツェは4月から10月、ヴェネツィアで5月から9月、ナポリで5月から10月の間に気温が20℃を超します。
最低気温を見ていただいても、4月からぶどうの芽が出ますから、この季節に凍りそうな場所がほとんどないのがお分かりいただけると思います。
さらに、ぶどうが育っていく時の降水量を見ていきますと、日本の梅雨の時期にあたる6月にほとんど雨が降らないことが分かると思います。
ぶどうはやっぱりオアシスの植物ですから「水に弱い」ので、土が湿っていると困ります。しかし、これだけ乾燥しているので湿気のことを心配する必要がないのです。
ですから、イタリアは全国どこでもぶどうが栽培できるのです。
イタリアにもし山がなくて平地だったとしたならば、平地で穀物などを栽培すると思います。でも、これだけ傾斜地ばかりなのでなかなか穀物はできません。その結果、ぶどうやオリーブ、その他の果樹などを栽培することになります。

ヨーロッパ各国のオーガニック耕地面積についてお話します。
イタリアは青色のグラフになります。2007年にトップでした。その後、それ以上にスペインが伸びてきたので2番目となりました。フランスも結構伸びてきています。
このグラフはぶどうだけでなくオーガニック作物全体の畑に関するデータです。

これは全体の農地におけるオーガニック耕地の割合のグラフです。
1位がオーストリア、2位がスペイン、3位がイタリアでオーガニック農地の割合が高いと言えます。

ぶどう畑の割合は1位スペイン、2位イタリア、3位フランスで、最初にお見せしたデータと一緒です。パーセンテージで見ますと、スペインが8.9%、イタリアが9.8%、フランス8.8%です。この3ヶ国に関してはぶどう畑全体の1割弱がオーガニックということになります。これ以上高いのはオーストリアの10.1%です。
オーガニックがつくりやすい気候風土は、ぶどう栽培に関しては斜面畑であること。水はけが良いので、土が湿ってきません。その結果、病気になりにくい。あと日照量も関係してきます。

一番たくさんオーガニックワインを造っているのはヴェネト州です。
2位がプーリア州、3位がエミリア・ロマーニャ州、4位がシチリア州です。
5位から下は生産量が一気に少なくなります。有名かどうかは別として、量的にはほとんどが上位4つの州で造られているということです。一番多く生産している産地はどちらかというと、質より量です。例外はもちろんありますが、ただ質より量を考える生産者が多いと言えます。イタリア人が普段飲むワインの多くは上位4つの州で造られたワインです。

オーガニックワイン農家が一番多いのはシチリア島です。2位がカラブリア、3位がプーリアとなります。このうち先ほどのグループに入っていたのが、プーリアとシチリアになります。
8位がマルケ州。今回来日しているカプリオッティさんの生産地です。
1位のシチリアと比べるとだいぶ少ないです。
21年前のマヴィ創業当時には、イタリアのオーガニックワインは大変少なかったです。特に情報が少なく、私がフランスに住んでいたこともあってフランスのオーガニックワインから始めました。
ミレジムビオというオーガニックワインの国際見本市が毎年1月にあるのですが、私が最初に行った1998年当時は30軒ほどの出展しかなく、その中から3軒の農家さんとのお付き合いをはじめました。その後2000年にオーガニックワインのガイドブックが発売されましたが、当時のガイドブックにはイタリアの生産者はほんの数軒しか掲載されていませんでした。
ぶどう栽培から醸造まで一括して行っているワイン農家がイタリアはものすごく少ないという印象を受けました。
良い情報がなかったので、イタリアの生産者をなかなか増やすことができませんでした。
そういう中で2年位前からもう少しイタリアに目を向けたいと考え、現地にコンタクトを取り始め、カプリオッティさん他何軒かの農家さんとのお取引をはじめました。

EUが15ヶ国だった時代、ちょうど東ヨーロッパが入る前の所得の分布図です。
スイスはEUではないのですが、最も高く、EUの中では、スイス周辺国とパリ、ルクセンブルグが最も所得が高いことがお分かりいただけると思います。
イタリアでいいますと、北部のミラノやトリノが該当します。その次に所得が高いのがリヨンですとかアルザス、ロンドン、北ドイツやデンマークなどになります。カプリオッティさんのマルケ州は所得が二番目に高いソーンに入っています。
フランスの大部分を占めている、下から二番目の層がイタリアではほんの少ししかありません。
スペイン、ポルトガル、ギリシャ、元東ドイツなどは所得が一番低いゾーンに入ります。
このゾーンに先ほど見たイタリアのオーガニックのゾーンがすっぽり入ります。
一国でこれだけ上と下がはっきりとくっきり分かれているイタリアのような国は他にはありません。

EUはオーガニック農業の助成金制度を持っています。
1990年代から始めているのですが、日本でいうところの公共事業のようなものです。
この制度はEUの予算全体の7割を占めています。EU内の工業国からお金を集めて、それを農業国に分配しています。この助成金制度を正当化するため、「環境を守る農業の保護」を推進した結果、農業物市場を開放し国内農業保全の両立を実現しました。

イタリアではこの助成金のおかげでオーガニック農地が拡大しました。
オーガニックぶどう畑は他の農作物より少し遅れて拡大しました。オーガニックの助成金自体は1990年代から始まっていますが、オーガニックぶどう畑面積は2009年から2014年にかけて1.8倍くらいに伸びています。
この背景には2012年の4月にEUのオーガニックワイン醸造規定が制定されたことに因ります。
工業製品は安く、大量につくることを目的としています。そのための手段が必要となります。
ワイン造りにおいては、最初にぶどうを収穫します。工場生産ワインでは、大量の原料を集めるため、栽培者がたくさんいるので、出来がバラバラです。ひとりで栽培していれば、出来を完全に把握することができます。出来がバラバラということは、それをどこかの水準に合わせる必要があります。それと同時に、いろいろなところからぶどうを集めるわけですから、新鮮でないぶどうが紛れ込むリスクもあります。皆さまはお酒を扱っていらっしゃいますので、腐るということがどれだけ危ないことかお分かりいただけると思います。雑菌が入ってしまえば、そのお酒は美味しいものにはなりません。
雑菌を防ぐためどうすればよいかというと、殺菌剤をかけてしまうのです。他には熱をかけて殺菌するという方法もあります。いずれにしても雑菌を殺してしまえば原料が綺麗になります。これが工場の考え方です。もともとぶどうの皮に付いている酵母が働いて勝手に造ってくれるお酒、それがワインです。とても原始的です。実際いまだにマヴィのワイン農家はその製法をメインで醸造しています。もし何か足らなければ補うということはあったとしても、メインはぶどうにもともと付いている酵母です。
工業生産はもともと付いている酵母を殺してしまうところから始まります。そうすると、勝手に発酵は始まらないので、酵母や酵素などを添加する必要があり、さらに発酵しやすいように酸素を送り込みます。そうやって無理やり発酵させた物の香りが良くなければ香料を加えることになります。さらに、飲みやすいように酸味調整剤を加えたりもします。そうやって出来たワインを大量に売るためには、温度管理など手間のかかることはできませんので、劣化しないように保存料として亜硫酸塩などを多く添加します。
2012年からはオーガニックワインでもこれが出来るようになったのです。
こうしてオーガニックワインが大量生産されるようになりました。

これは2007年に南イタリアのオーガニックワイン農家を訪問した時の写真です。
オーガニックワインの生産者を紹介されて、訪問した先があまりにも大規模で、とても驚きました。すでにイタリアではオーガニックワイン大量生産が成立していたのです。何故かというと、南イタリアの貧しい農民たちは自分で醸造設備を持っていません。作れるのはぶどうまでです。
イタリアではEUの助成金でオーガニックぶどう畑がたくさん出来ている訳ですから、生産したぶどうをワインにする大きな工場が必要だったのです。
EUはこの流れを推進する形で2012年にオーガニックワイン規定の統一化を行いました。その結果、EU規模でオーガニックワインを大量生産することができるようになりました。
その後、数年経って日本の大手ビールメーカーがオーガニックワインの扱いを開始しました。今では日本のスーパーでも各社力を入れてオーガニックワインを陳列しています。値段で言えば1000円を切っているものもありますが、主に1000円台が多いと思います。
以前、日経新聞の取材を受けた時にお話をしたのですが、ビールメーカーにとっては、今までワンコインでしか売れなかったワインが1000円以上で売れてくれれば、魅力的なマーケットとなります。それを狙ってきているということになります。

マヴィの生産者は工業的にワインを造ったりはしません。
フランス同様にイタリアにも優れた生産者がいました。ピエモンテ州のロヴェロさんからはじまり、今は6生産者です。
簡単に説明します。

<ロヴェロ家>北イタリア

 トリノから少し南に行ったところにあるピテモンテ州アスティにあります。
アスティは有名なバローロの隣村です。
ピエ(麓)モンテ(山)という名の通り、アルプスの麓にあります。山を越えるとフランスになります。
1985年からオーガニックです。急斜面に畑を持っています。またロヴェロ家ではグラッパの蒸留も行っています。

<ムザラーニョ家>北イタリア

ヴェネツィアで有名なヴェネト州にあります。
平地が多いところです。
イタリア国内ではワイン生産量がトップの地域になります。手摘みというよりはたっぷりと一気に収穫できる大きな機械を使います。
機械で収穫して美味しいワインが出来るのかとお思いでしょうが、大丈夫。ムザラーニョ家は普段飲みワインの超上質を目指して造っています。

<マニョーニ家>中央イタリア

銘醸地として有名なトスカーナ州にあります。
谷を隔てた向かい側には世界遺産のサン・ジミニャーノがあります。
古くから伝わる製法で造るキャンティや、オーク樽で発酵させたシャルドネとステンレスタンクで発酵させたマルヴァジアビアンカをブレンドしたスパレットなどリーズナブルな価格でフレンドリーなワインを造っています。

<モレッティ家>中央イタリア

トスカーナ州の首都フィレンツェ近郊の小さな町「スキャンディッチ」の丘にあります。
週の3日間は外科医、4日間はワイン農家として働くモレッティさんは、トスカーナ地方の土着品種のみを使ってワインを造っています。
数年前からは二酸化硫黄を一切使用しないことに決め、積極的にビオディナミ農法を取り入れています。

<ククルーロ家>シチリア島

シチリア島中央部の標高480mの高原地帯にあります。
日中の寒暖差が12度もあるため、力強い気品のあるぶどうになります。
工場で量産される安酒ばかりが目立つシチリアワインの中で、ククルーロさんは異彩を放ちます。
地元品種にこだわり、異なる区画のぶどうを別々に仕込みブレンドすることで、どのようなワインに仕上げるか熱心に研究しています。彼らのワインはとても繊細で、シチリアワインのイメージを覆すエレガントな味わいです。

それでは、イタリアのマルケ州から来日されたパオロ カプリオッティさんをご紹介いたします。
彼のワインについてはご本人よりお話ししていただきます。

私の仕事はワインを造ることで話すことではないのですが、私のワイナリーについてお話したいと思います。イタリアのオーガニックワインの状況については先ほどマヴィ代表の田村さんから詳しく説明があったかと思いますが、ひとつ加えさせていただきます。マルケ州全体としての生産量は少ないのですが、たくさんのオーガニック農家がおります。オーガニック農業というのは認証だとかラベルだけでなくて、心持ちだったり、精神だったり、生活だったり、人生そのものに関わるものです。私(パウロ)が小さいころから父がワインを造っていて、私も2003年頃からワインのボトル詰めなどワインに関わることになりました。わたしたちの畑で農薬などを使ったことは一度もないのですが、2007年からオーガニック認証は受けています。私たちはマルケ州の中でも南部のオッフィーダに畑を持っています。
マルケ州の北部では主に白ワインを生産しています。南部は赤ワインと白ワイン両方を生産しています。マルケ州のユニークなところは、山間部、緩やかな丘陵地、海と様々な気候が存在するということです。ワインは主に緩やかな丘陵地帯で造られています。それがマルケ州のワイン生産量が少ない所以でもあります。高密度粘土質の土壌と海から来る風や、日中の温度差があるので、すごくいいぶどうができます。

イタリア語でペコラは羊を意味します。ペコリーノは羊飼いのワインだと言われています。
この品種は畑の中でも北の方に植えられています。ペコリーノ、サンジョヴェーゼ、モンテプルチアーノが登録地域になります。私たちが造るワインの主要品種となります。私たちのワイナリーは家族経営なので私と父が中心で行いますが、繁忙期には助っ人をお願いすることもあります。

私たちが造っているワインについてご説明します。サンジョヴェーゼ100%で造ったワインが「ポレジオ」です。続いての赤ワイン「ポデーレ」はイタリアの中でも一番古いDOCとなります。サンジョヴェーゼとモンテプルチアーノを50%ずつブレンドして造ります。モンテプルチアーノは小樽で短い期間で熟成させます。サンジョヴェーゼは味わいがデリケートなので大樽でゆっくりと熟成させます。
白ワインの「パッセリーナ」はステンレスタンクで18℃以下の温度管理をした状態で醸造します。発酵終了後は澱と一緒にそのままステンレスタンクで熟成させます。
「ポレジオ」は私たちのワイナリーから見える山の名前から取っています。この山は人が寝ている横顔のようでもあり、「新曲」の作者ダンテがお酒を飲んで酔っ払って仰向けになっているようにも見えるので付けました。トマトソースを使ったパスタや野菜料理、お肉料理と合わせられます。