MAVIE特約店各位
平素より格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
オーストリアのディヴァルト家よりシャグリュの代替商品とユニークな新商品が届きました。
51008ルーレット 白
51002シャグリュは、もともとオーストリアの白ワイン品種「グリューナーフェルトリーナー」と国際品種「シャルドネ」をブレンドしたワインでした。しかしながら、最近のブレンドはグリューナーフェルトリーナーとシャルドネ以外も使用しているため、商品自体を見直し、新商品にリニューアルしたとのことです。
ヴィンテージごとにブレンド品種や割合が変わる可能性があるため、商品名は「ルーレット」となりました。年によって微妙に仕上がりが変わるため、まるで「ルーレット」のような楽しみがあるワインと生産者のディヴァルトさんは申しております。商品名の下に表記された「48°29’N,15°52’O」は畑の緯度経度を表しています。
<ルーレット2021年ヴィンテージ:使用品種と割合>
シャルドネ32%、ソーヴィニヨンブラン22%、フリュロータフェルトリーナー20%、グリューナーフェルトリーナー14%、ピノブラン13%
オーストリアには遅霜や病害の被害を最小限にするため、同じ畑に多品種を植えるという伝統的な栽培方法があります。*単一品種の畑ですと、病気が発生した場合に一気に絶滅してしまう危険性があるためです。
古くからの栽培方法を見直して生まれたワインとなります。同じ畑に混植したぶどうを収穫し、混醸して造ります。
【毎年品種と割合が変化する、まるでルーレットのような軽やかな白】
輝きのあるレモンイエロー。
白い果実や白い花のブーケの香り。西洋すぐり、ハーブやアカシアのニュアンスも。口に含むとすぐにフレッシュな酸味がやってきて、後口に若干のビター感が残ります。酸味と苦みのバランスがとても良く、軽快な飲み口でついつい杯が進みます。全体的にマイルドで優しい味わいですが、いろいろな品種由来の酸味が折り重なってアクセントになっています。軽やかな白ワインで、早春にもぴったりの味わいです。
51009グリューナーフェルトリーナー(果皮醸し)
オーストリアの代表的な白ワイン品種「グリューナー フェルトリーナー」を長めに醸して造ったフルボディタイプの白ワインです。10月に手で収穫したぶどうを除梗後に発酵タンクに移し、果皮と一緒に発酵させます。最初は暖かいセラー内で発酵を促し、発酵が進むにつれて冷えたセラーに移します。発酵中は毎日、上面に浮いた果皮が乾燥しないように果皮と果汁を1~2回混ぜ合わせます。発酵終了後に優しく1回だけ搾汁します。その後は225リットルの古樽で12ヶ月間熟成させます。*無清澄・無濾過のため、少し濁っています。
【インパクトのあるフルボディタイプの白ワイン】
ゴールドのニュアンスを帯びたサーモンピンク。
リンゴの蜜や藁のような香りにスパイスを感じるアロマも。後からレモンの皮のような柑橘系の香りも感じます。口に含むと最初に長く伸びる酸味を感じ、長期醸しによるタンニンの存在が徐々に大きくなってゆきます。
ボディの強さはミディアム以上。長い間、果皮と種が果汁に接触したことにより、八角やシナモンなどのスパイス感があります。余韻には抹茶のような渋味が残ります。普段とはちょっと違ったユニークな白ワインをお求めの方にぜひお試しいただきたい1本です。
51 ディヴァルト家
首都ウィーンからさほど遠くない静かで美しい自然が広がる場所にあります。30代の息子マーチンを中心に栽培から醸造までを行っています。父のハンスはオーガニックに理解などない時代(1980年)から実践しています。「もし、オーガニック栽培ができないという人がいるなら、たとえ一部でもチャレンジしてみるべきです。誰でも除草剤は必要ないと知っています。ただそれが便利だからというだけなら私には必要ありません」と、言います。心がけているのは、酵母、酵素、栄養分といったものは一切加えず、可能な限りピュアなワインを造ること。ディヴァルト家で手を加えるといえば、温度調節くらいです。その土地特有の、地球に根ざしたワイン造りを目指しています。