銘醸地スペイン・リオハ 新生産者のご案内(2025.08.21)

MAVIE特約店各位

平素より格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

昨年より商品を担当している塩澤 悠が今年のバロセロナ ワインウィークに参加し、素晴らしいオーガニックワインを造るメンドーサ家を発掘いたしました!

ようやく日本に届いた、銘醸地リオハのオーガニックワインを皆さまにご案内いたします。

商品担当:塩澤 悠

リオハ アルタ(Rioja Alta)について

Googleマップより

DOCa.リオハはスペイン国内で最初に出来た原産地呼称です。

DOCa.リオハにはテンプラニーリョを主要品種とするリオハ・アルタ、リオハ・アラベサ(バスク地方)、ガルナッチャを主要品種とするリオハ・オリエンタル(旧リオハ・バハ)の3つのゾーンがあります。

その中でもリオハ・アルタは『長期熟成に適したエレガントなワイン』が生まれる地と言われています。

CASTILLO DE MENDOZA(メンドーサ家)

左から:セールスのエステラ、ディレクターのマリア、醸造家のマルタ、オーナーのアントニオ

2025年5月30日訪問時の様子

オーナーのアントニオさんは84歳とは思えないほどエネルギッシュで、畑を愛車の四駆ポルシェで走り回りっていました。ワインへの情熱は衰えることなく、私が訪問する3日前までボルドーのワイナリー巡りをしていたほど。

ディレクターのマリアさんと醸造担当のマルタさんは姉妹で、ワイナリー運営の中心を担っています。特にマルタさんは「納得できないワインは出さない」という職人気質で、品質への妥協は一切ありません。

営業担当のエステラさんやカーヴ管理担当のエウラリアさんも含め、女性4人のチームはまるで家族のように仲良く、素晴らしい輪を作っていました。

ワイナリーの歴史

メンドーサ家は1世紀以上にわたり、San Vicente de la Sonsierra城の壁内にある100年の歴史を誇る小さな洞窟で、何世代にもわたって家族や友人のためにワインをつくってきました。

現当主のアントニオは城の洞窟でワイン造りを継続することを考えていましたが、洞窟が狭くアクセスが困難だったため、1994年に17世紀の古い蒸留所を修復しワイナリーとして整備しました。

その後ワイナリーは順調に成長し、2001年にリオハの伝統的なスタイルで生きた岩を掘削した1,600㎡のセラーを作り、新しい施設に醸造所も移設しました。

セラー内には自動換気システムが設置され、常に温度と湿度が管理されています。

ワイナリーで使用する電力は全てソーラーパネルでまかなっています。

オーガニック農法への取り組み

2000年よりAlto de Mindiarteの畑でオーガニック栽培をはじめました。それ以降、残りの畑をオーガニック農業に転換することに注力してきました。

今日、メンドーサ家のぶどう畑は全て環境に配慮された方法で栽培されており、ぶどうの適切な成長に非常に重要な在来の動植物が長年にわたり回復してきました。

栽培時には環境保護の理念を最大限に遵守し、自然の要素を活用して害虫や病気からぶどうを守っています。

現在は全ての畑がオーガニック認証を取得済みで、今後はビオディナミ農法も取り入れる予定です。

畑の特徴

畑の大部分はリオハ アルタ州の小さな町San Vicente de la Sonsierraにあり、隣町のLabastidaに2区画だけあります。

この地域は、その土壌とぶどう畑の卓越した品質で世界的に知られています。

標高600mという高地に位置し、またカンタブリア山脈が強い風や雨を防いでくれるため、ぶどうの生育に最適な気候に恵まれています。

平均樹齢45年の自社畑35ヘクタールを所有しており、中には数世紀の歴史があるぶどう畑もあります。

樹齢100年を超える古樹もあり、主要品種のテンプラニーリョをはじめ、グラシアーノ、ビウラ、ガルナッチャ ビアンカ、マルヴァジャを栽培しています。

今後はリオハ土着の白ブドウ品種の栽培にもチャレンジしたいと思っています。

芽かきの様子(2025年5月30日訪問)

垣根仕立てで栽培しており、葉量が豊富で日当たりが非常に良いため、太陽光を一日中受けられる良好な日照条件です。

土壌は痩せて石だらけの石灰岩質粘土質です。

ぶどうの根は水と養分を求めて土壌に深く伸び、その結果、ぶどうの収穫量は少ないながらも、品質の高いぶどうに育ちます。

ワイン造りについて

収穫は全て手で行い、20kgしか入らない容器に入れてすぐにワイナリーへ運びます。

ワイナリーに運ばれたぶどうは選果台で熟練したメンバーによって選定されます。

醸造はステンレスタンクか大きな樽で畑ごとに分けて行います。

熟成具合を確認するマルタ(2025年5月30日訪問)

醸造責任者はオーナーのアントニオが信頼する友人の娘マルタです。マルタはディレクターを担当しているマリアのお姉さんです。

温度管理されたセラーの中でゆっくりと熟成させます。

セラーの壁は天然の岩。雨天時は自然と水滴が流れてきます。

生産者からのメッセージ

商品一覧

商品番号商品名ヴィンテージ希望小売価格(税別)希望小売価格(税込)特徴
75001リオハ リチリメンド 赤2024¥2,546¥2,800マセラシオン カルボニック製法の軽やかでジューシーな赤
75002リオハ クリアンサ ヴィタラン 赤2022¥2,910¥3,200ステンレスタンクで醸造後、アメリカンオークで12ヶ月熟成
75003リオハ ノラルバ 樽仕込み 白2024¥3,910¥4,300樽発酵&樽熟成が織りなす、芳醇白ワイン
75004リオハ ノラルバ クリアンサ 赤2021¥4,000¥4,400アメリカンオークとフレンチオークで18ヶ月熟成
75005リオハ ロゼ2024¥3,091¥3,400凝縮した果実味と骨格を愉しむ、ガストロノミック・ロゼワイン
75006リオハ アウトール 赤2020¥7,000¥7,700500Lのフレンチオーク新樽で20ヶ月熟成
75007リオハ レセルバ 赤2020¥6,546¥7,200フレンチオーク新樽で24ヶ月熟成後、瓶内熟成24ヶ月
75008リオハ グラン レセルバ 赤2018¥18,182¥20,000500Lのフレンチオークで醸造後、そのまま12ヶ月間熟成→255Lのフレンチオーク新樽に移し24ヶ月間熟成

高価格帯の「75006リオハ アウトール」、「75007リオハ レセルバ」、「75008リオハ グラン レセルバ」は
入荷数が少ないため、ご興味のある方は卸売事業部までご連絡ください。

マヴィ株式会社