コティーノ家情報まとめ(2021.12.13)

MAVIE特約店各位

平素より格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。第15回全国大会に参加していただいたコティーノ家の情報をまとめました。貴店での販促などにお使いいただければ幸いです。

2021年はどのような年でしたか?

収穫に関しては、自然の中での作業なのでパンデミックの影響はありませんでした。畑での作業は人と人の間でウィルスを拡散させる心配もありませんでした。10月末までに3万Kgのボバルを収穫予定です。(2021年10月18日の段階で)
他の生産者は既に収穫を終えていますが、私たちは完熟したボバルを収穫することにこだわっています。なぜならば、未熟な果実から生じる草木のような青い香りがワインに反映されるのを避けたいからです。
収穫時期が遅くなると天候による(*)リスクが増しますが、時間をかけて熟成させたいと考えています。
(*)リスク
雨、雹を伴う嵐、気温低下による収穫量の減少、雨による菌類の病気などの発生

ぶどうの仕立てについて

ボバルはブッシュ・バイン(株仕立て)とトレリス・バイン(棚仕立て)で、それぞれ半分の割合で栽培しています。
今のところ、株仕立てはプレミアムワインに、棚仕立てはブレンド用に使用しています。棚仕立ては機械収穫に適していますが、風味や味に大きな違いはないので、結局手摘みをするならば株仕立ての方が良いと感じています。
*コティーノ家では収穫は全て手摘みです。
将来的に全ての仕立てを株仕立てに変えていく予定ですが、どのくらいの時間がかかるかは分かりません。

ブレスの赤ワインラインナップは3種類ありますが、何のために3つあるのですか?

ブレスシリーズはデイリーワイン用につくりました。
オーガニックワインを気軽にお試しいただけるように、最初に手に取りやすい商品を意識しました。
赤ワインはそれぞれ違うタイプを楽しんでいただくために、品種と熟成期間が異なる3つのアイテムをご用意しました。

71001ブレス 赤

使用品種:ボバル80%、テンプラニーリョ10%、カベルネソーヴィニヨン10%
樽熟成:なし

71003ブレス ロブレ 赤

使用品種:ボバル80%、テンプラニーリョ20%
樽熟成:ハンガリー産オーク樽で3ヶ月熟成

71004ブレス クリアンサ 赤

使用品種:モナストレル40%、テンプラニーリョ30%、カベルネソーヴィニヨン30%
樽熟成:ハンガリー産オーク樽で6ヶ月熟成

ソロシリーズについて

2003年に初めてつくったワインが「SOLO」になります。当時わたしたちが造っているワインがこのワインしかなかったため、ソロと名付けました。その時はオーガニックワイン市場がまだ今ほど大きくなかったため、広く知っていただけるような商品を目指しました。
ラベルデザインに選んだ「かたつむり」には忍耐強くワイン造りを続けていきたいという思いが込められています。
ソロ赤は地場品種のボバルを80%、ソロ白は地場品種のマカベオ60%をベースにしてつくっています。ソロ カヴァ ブリュットはマカベオをベースにシャルドネをブレンドしています。

モン赤(ヴィンテージ2016年)のポテンシャルについて

71008モン赤

2016年ヴィンテージが最初に醸造したワインとなるため、過去のデータがありません。そのため、いつ頃まで持つと断言することは大変難しいです。
現在の味わいを見る限り大変美味しく熟成しているので、あと4~5年は味わいが伸びていく可能性があると思います。ヨーロッパ圏内で2016年ヴィンテージは大変数が少なくなってきているので、まだお持ちでしたら大変ラッキーだと思います。ぜひお試しください。
*マヴィの現行ヴィンテージは2016年となります。(2021.12.13現在)

それぞれのシリーズのポテンシャルについて

  • ブレスシリーズ:2~3年以内
  • ソロシリーズ:3~4年以内
  • モンシリーズ:10年以内

BIB(バッグインボックス)誕生秘話

2年前に来日した際に、田村社長にBIBワインをつくってほしいとお願いされました。BIBワインに対する良いイメージがあまりなかったため、最初はためらいました。品質が保たれるかどうかなど、いろいろなことを検討しなければならず、私たちにとっては新たなチャレンジとなりました。しかしいざつくってみると、箱に入っているワインの品質はとても良く、ボトルで楽しむワインと全く同じ味わいでした。いつでも飲める、コストパフォーマンスの高い商品が誕生しました。輸送時のカーボンニュートラルにも役立っており、大変満足しています。

コティーノ家インタビュー動画