「オーガニックワイン」という表記についてのお願い(2025.09.26)

「オーガニックワイン」という言葉の表記について、2025年10月より有機JAS法の運用が変更されることになり、EUのでオーガニック認証されたワインでも、有機JAS格付がないとラベルや商品POPに「オーガニックワイン」「Organic Wine」と表示できなくなります。

マヴィの対応

  • 有機JAS格付をせず、品目を「有機酒類 」ではなく「果実酒」と表記します。
  • 表ラベル・裏ラベルに「オーガニックワイン」や「organic wine」とは記載せず、「EUビオロジック ワイン」という表現を使用します。

*ビオロジック(仏語:biologique):フランス語でオーガニックの意味で、EU認証を受けなければ使用できません。

現在販売しているワインは、2025年9月以前に輸入した商品のため対象外で、「有機酒類」「オーガニックワイン」として販売することは合法です。

店頭でお願いしたいこと

個別商品のポップから「オーガニック」や「有機」という表記を外してください。

  • 店内に「オーガニックワインコーナー」を設けることは問題ありません。
  • 店名に「オーガニックワイン専門店」と付けることは問題ありません。
  • 「オーガニックワイン取り扱いあり」と表記することは問題ありません。
  • 商品ではなく生産者のPOPにオーガニックワインと記載するのは問題ありません。

参考資料:WANDS 2025年9月号 https://www.fujisan.co.jp/product/1281680327/new/

法律運用改定の背景

有機JAS酒類の主管が国税庁から農水省に移管

円滑な酒類流通による酒税保護と酒販業界を重視する国税庁の手を離れたことにより、これまでの海外オーガニック認証の同等性を尊重する特例措置が打ち切られました。

EU認証オーガニックワインに対して、有機JAS格付を義務付けるということは、多額の格付コストと手間を発生させるため、EU産品に対する非関税障壁を設けたということになり、田村より、最大のオーガニックワイン生産国であるスペインのルイス・プラナス農水大臣にお願いして、日本の農水省へ遺憾の表明をしてもらっています。

コストアップ以外メリットなし

単純にコストと手間が増えるだけで、お客様にとってのメリットは皆無な改定です。

近年の円安、ウクライナ戦争によるヨーロッパのモノ不足と物価高騰、中東情勢悪化でスエズ運河の航行ができないことによる海上輸送費高騰等により、輸入ワインの原価は大幅に上昇してきました。

現状の価格の維持が難しい状況に加え、ここに有機JAS認証の費用が上乗せされることで、さらにお客様のご負担を増やすことは避けたいと考えました。


こちらの件に関してご質問などございましたら、お気軽に卸売事業部までご連絡ください。

今までもこれからも、小規模農家が手塩にかけて造った本物のオーガニックワインを皆さまにご紹介して参ります。

引き続きご愛顧賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

マヴィ株式会社