ネヴァド家新商品発売(2023.07.10)

MAVIE特約店各位

平素より格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

スペイン アンダルシア州の生産者ネヴァド家より新商品が届きました。

左:パリド/中央:ドラド/右:アボカド

極辛口タイプの「ドラド(シェリータイプ)」(中央)にフィノスタイルのパリド(左側)と甘口タイプのアボカド(右側)が加わりました。

ドラドとパリドの生産本数は1万5000本、甘口タイプのアボカドは2000本しか生産できない数量限定商品です。

アンダルシア州オーガニックの先駆者

ネヴァド家はアンダルシア州で一番最初の1978年にオーガニック認証を取得したワイン農家です。壁に大きく書かれたNo.000001はアンダルシア初のオーガニック認証のあかしです。

高原に広がるぶどう畑

ぶどう畑は丘の上にあり、古いもので樹齢90年のものもあります。こちらは初夏の様子ですが、7月になるとぶどうが成長し、つる同士が地面で絡まってしまい人が入れなくなってしまいます。そのため、その時期はあえて何もしないそうです。収穫は全量手摘みで、ぶどうの樹1本から3kgしか収穫しません。

*コティーノ家のプレミアムシリーズ「MON(モン)」と同じ収量です。

樽は2000個もあります

ネヴァド家のカーヴには2000個以上の樽があり、ひとつの樽を10年ほど使用します。
一番熟成期間が長いドラドは上から下の樽まで移動させるのに10年もかかるそうです。

酒精強化をしないのでシェリーとは言えませんが・・・

ネヴァド家のワインは使用するぶどうの糖度が高く熟成期間も長いため、酒精強化をしなくてもアルコール度数が高くなってしまいます。そのため、出来上がったワインにアルコールを添加する必要がありません。シェリーの規格に必要なアルコール添加をしないため、「シェリー」と名乗ることができないのです。

ですが、アルコール添加以外はシェリーと全く同じ製法です。

アル添特有の臭さがないのがネヴァド家のすばらしさです。

(大資本が「シェリー」の世界マーケットを仕切ってきた影響で、「シェリー」と名乗るにはアル添が義務化されています。なんだか国税の方針によって純米酒が駆逐された時代と重なって見えますね。)

シェリーがお好きな方もそうでない方にも、ぜひお試しいただきたい逸品です。


38004 パリド(フィノ)

パリド(Palido)はスペイン語で「淡い」という意味です。

明るい色合いでドラドと比べると軽快な味わいで、アルコール度数もやや低めです。ステンレス醸造タンクで発酵させた後、酵母と共にアンフォラに移して2年間発酵を続けながら熟成させます。

その後木樽に移し、ソレラシステムで5年間以上熟成させます。ソレラシステムでの熟成期間中に木肌を通して水分が蒸発してアルコール度数が高くなり、自然に発酵が止まるため酒精強化は行いません。

アペリティフに最適でドライフルーツやタパスなどと一緒に楽しみます。ストレートで飲むのが通常ですが、産地では夏場には炭酸水で割って飲みます。


38005 アボカド

アボカド(Abocado)は、甘いシェリースタイルのワインを指す古くからの呼び方です。

ネヴァド家では干しぶどうのような過熟状態になるまで待って手摘みした糖度が高いぶどうを絞り、ステンレスタンクで低温発酵させ、発酵が終わらない内に糖分を残した状態で木樽に移して、発酵を続けながら熟成させます。

熟成期間は5年以上です。ソレラシステムでの熟成期間中に木肌を通して水分が蒸発してアルコール度数が高くなり、自然に発酵が止まるため酒精強化は行いません。

ストレートで食前酒、食後酒、コーヒータイムにお楽しみください。

パリドもアボカドも開封前は常温でかまいませんが、開封後は冷蔵庫で保管してください。


38001ドラド セコ

世界の三大酒精強化ワイン「シェリー」と同製法で造られた極辛口の白ワインです。

熟成期間はなんと10年。

通常のシェリーはアルコールを添加しますが、ネヴァド家のドラドは糖度の高いぶどうを使い、樽で熟成させている間に水分が抜けるためアルコール度数が18度にもなります。

開封後、常温でも保存が可能です。

日本では大変珍しいワインですので、ぜひお試しください。