コティーノ家新商品発売(2023.07.05)

MAVIE特約店各位

平素より格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

コティーノ家の最高峰シリーズ「MON(モン)」の試作アイテムが届きました。

71015 モン モスカテル 白

*EUオーガニックワイン認証申請前の試作品のため認証はついておりません。

スペイン バレンシア州に2つのワイナリー(AlanleonとMON)を所有するコティーノ家が新たに農場を購入し、そこで収穫したぶどうを使用して試験的に造った辛口タイプの白ワインです。

この農場にも真新しい醸造設備が運び込まれ、2023年の収穫からはこちらで仕込まれます。

アランレオンとモンテサンコの農場は内陸部の標高700~800mの高原にありますが、今回入手したのは隣町アリカンテの海岸からほど近いテュラーダにあり、標高は200mほどです。

もともとこの地域ではドライレーズンの生産が盛んで、品種はモスカテル(ミュスカ)が主流でした。しかしながらドライレーズンの市場はギリシアとの価格競争に敗れて衰退し、多くのぶどう畑が耕作放棄された状態となりました。

わずか4haほど残っていたぶどう畑には樹齢60年のモスカテルが植えてありました。ほとんど手入れされることなく農薬や化学肥料とは無縁の状態で、まさに自然農法です。

コティーノ夫妻にとってはまさに、理想的なぶどう畑!

この畑のモスカテルを明け方に収穫し、そのまま冷蔵トラックでアランレオンの醸造所に運び込み、試しに醸造してみたところ、想像を超えた素晴らしい仕上がりとなりました。

今回入荷した【モン モスカテル 白】にはEUオーガニック認証申請前のため認証は付きません。しかし間違いなくオーガニックそのものです。

代表田村が今年の5月に訪問した際に試飲し、急遽輸入を決定した商品です。

ごく少量の入荷ですが、皆さまにお試しいただければ幸いです。

<ぶどう>

テュラーダ(アリカンテ県)、アヴィアール・アルタのぶどう園で栽培する樹齢60年のモスカテル(ミュスカ)。土壌は石灰質石灰岩土壌で、1本あたりの収量は約3kg。*2022年9月5日午前6時に手摘み。

<醸造>

醸造所で2回選果した後、除梗。ポンプを使わずに高低差を利用して収穫したぶどうをステンレスタンクに入れ、ドライアイスを加えて低温を保ちながら24時間醸します。発酵後は澱と一緒に別のステンレスタンクに移し、3日ごとに専用の棒でかき混ぜワインの風味を引き出します。
2023年2月に瓶詰。アルコール度数:12.5%

<公式テイスティングコメント(塩澤悠)>

黄金色の輝き。溢れるようなマスカットの香りにジャスミン、ライチ、ハーブのニュアンスを含むアロマ。

バランスのとれた酸味に澱と一緒に熟成させたことによる滑らかな感触。ドライで洗練された輪郭が際立っています。ボディ、持続性、ミネラル感のあるワイン。

<代表 田村のテイスティングコメント>

まず口に含むと典型的なマスカット、とにかく香りがすごく立つ。味はドライ。塩っぽさも感じるので、シーフードに向く。舌触りはまろやかで、アフターは極めて長い。これが干しブドウ用だったとは信じられないくらいに美味しい。そして驚いたことに力強い。

マリアは鮨には合うというが、僕にはワインが美味しすぎて主張が強いので、醤油をつけないと難しい。(塩で食べる鮨には向かないが、ヨーロッパ人は必ず醤油を使うから大丈夫。)生ガキには合いそう。テーブルに出してくれていた生ハムとも合うから、結構万能だ。