ボジョレーヌーヴォー2022:ボワソー教授コメント発表(2022.11.16)

MAVIE特約店各位

平素より格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
フランスのボワソー教授から今年のボジョレーヌーヴォーのコメントが届きました。

ジェラール ボワソー=デシュアール氏

フランスの名門料理学校エコール フェランディとフランス料理高等専門学校(ともにパリ商工会議所所属の公立職業訓練高等学校)にて、レストラン経営技術ならびにワイン醸造学の教授を25年以上務め、マヴィ創業の1998年に自身が経営するワイン商社JAPEX BIOを立ち上げました。
マヴィのワインのセレクトに協力してくださっている、素晴らしき、そして欠くことのできないパートナーです。
大変な親日家でお好み焼き(特に牡蠣おこ)を愛し、来日回数も40回以上に及びます。
ソムリエコンクールの審査員としてもたびたび日本を訪れ、日本食とワインの相性にも通じた専門家です。

2022年はボジョレー地方にとってどんな年だったか

ヴィンテージ2022年は、生産量が30%も減ってしまった厳しい年だったと言えます。
しかしながら、冬の霜や猛暑など極端な気候条件のもと造られたワインとしては、とても期待値の高いワインです。
特記すべきは、2003年の記録を上回るような収穫時期の早さです。
*2003年:フランス国内で記録的な猛暑に襲われた年

このような複雑な要素がとても高い品質のワインを生み出すことは、今に始まったことではありません。

2022年のボジョレーの赤ワインは、すでに果実味とフレッシュさをたっぷり含んだ大変ジューシーな仕上がりとなっています。酸味、タンニン、果実味などの全てがバランス良く表現されています。

【ランポン家のボジョレーヴィラージュヌーヴォー2022】

<外観>
美しい透明感のある輝き。赤みがかかった紫色。

<香り>
チェリーやプラムなど黒い果実のアロマがあり、とてもフルーティな香り。

<味わい>
口に含むときめ細かなタンニンが際立ち、非常に良い余韻があります。
ボジョレー ヴィラージュ特区レニエの特徴に加え、今夏の猛暑の影響も感じます。
ヌーヴォーとして今すぐ楽しんでも良いし、急がずとも時間と共に進化が期待できるワインです。
*2~3年の熟成が可能です。

<マリアージュ>
シャルキュトリーと一緒に食前酒として楽しむのもよし、白い肉(鶏や豚など)のロティ、白カビタイプのチーズ、洋梨のワインコンポートなど。

【シュブラン家のボジョレーヌーヴォー2022】

<外観>
美しい輝きとグラデーションのある紫色

<香り>
チェリーなどの黒い果実やチェリーリキュールの香りが感じられ、砂質花崗岩質のミネラルも感じられます。

<味わい>
口に含んだ時の丸みと酸味のバランスが良く、黒い果実や酸味のあるキャンディのような味わいがあります。
シュブラン家のボジョレー ヌーヴォーは、骨格が力強くてしっかりとしており、かなり長い余韻があります。
フレッシュさや花の香りというよりは、今年の気候が表現されたボジョレーヌーヴォーと言えます。
年内にフレッシュな味わいを楽しむのがお勧めです。

<マリアージュ>
友人とアペリティフ(食前酒)にリヨン郷土料理(ウフ アン ムレット、魚のポワレ、リヨン風ソーセージ、山羊のチーズなど)を囲んで楽しむのもお勧め。ノルマンディー産の上質なカマンベールチーズもお勧めです。
*ウフ アン ムレット:赤ワインのソースにポーチドエッグを入れた伝統料理