初夏にお勧め!オーストリア1Lワイン(2022.05.02)

現地では主にカジュアルな飲食店や自家用ワインとして親しまれている1Lワイン。種類豊富なおつまみと気軽に楽しむワインとして愛されております。ワインを飲むときにどこかかしこまったり、身構えてしまうことがありますが、細かいことは気にせずに楽しんでいただきたい、そんなワインたちです。爽やかな初夏の気候にもピッタリの味わいですので、ぜひお客様にご紹介ください。

★お勧めポイント

  • フレッシュ&フルーティでライトな口当たりは初夏にピッタリ
  • スクリューキャップで開封が簡単&保存にも便利
  • 幅広いお料理とお楽しみいただけるフレンドリーなワイン
  • コスパが高く、スルスル飲める!

★オーストリアオーガニックワイン界のパイオニア!ディヴァルト家

ディヴァルト家の畑とワイナリーは首都ウィーンからさほど遠くないニーダーエステライヒ州のヴァーグラムにあります。*ヴァーグラムはつい先日17番目のDACとして認定されました。2021年ヴィンテージから適用。

父のハンス(写真右側)はオーガニックに理解などない1976年からオーガニック栽培を実践しており、現在は30代の息子マーチン(写真左側)が中心となって栽培から醸造までを行っています。「もし、オーガニック栽培ができないという人がいるなら、たとえ一部でもチャレンジしてみるべきです。誰でも除草剤は必要ないと知っています。ただそれが便利だからというだけなら私には必要ありません」と、言います。心がけているのは、酵母、酵素、栄養分といったものは一切加えず、可能な限りピュアなワインを造ること。ディヴァルト家で手を加えるといえば、温度調節くらいです。その土地特有の、地球に根ざしたワイン造りを目指しています。

★オーガニック先進国 オーストリア

オーストリアは1990年代から自然環境を守りながら地方経済の維持と発展を実現させるため、積極的にオーガニック農業を推進してきました。現在では、全農地に占めるオーガニックの割合は25%にも及びます。ぶどう畑の13%以上がオーガニックで栽培されており、EUで最もオーガニックが普及しています。

★地理的特徴

国土の左側はヨーロッパアルプスに接しており、農地の70%は山岳地域にあります。ワイン産地は首都ウィーンを中心とした東側に集まっています。緯度的には、ブルゴーニュとシャンパーニュの間に位置します。大西洋気候と大陸性パノニア気候が交差し、ハンガリー側からは熱い空気が入ってきます。この気候により酸味がしっかりとしたフレッシュでアロマティックなワインが生み出されます。

ディヴァルト家のあるグロースリーデンタール周辺は氷河時代に海だったため、レスが30~40m積もっているところもあります。

*レス/Loess
氷河時代に削られた土壌が風で運ばれ、堆積した黄土。地層学的には非常に若く、6万年~1万年前のものです。石英、長石、雲母、方解石から構成されています。豊かな果実味とミネラル感のあるぶどうが育ちます。

★ディヴァルト家 動画紹介

★51004 LWグリューナー フェルトリーナー 1L 白

【ライトな酸味と苦みがクセになる白】

オーストリアの主要品種「グリューナー フェルトリーナー」を100%使用した白ワインです。グリューナーフェルトリーナーらしいフレッシュなアロマを十分お楽しみいただけます。西洋すぐり、レモンの皮やライムのような清涼感のある香りから、ヨーグルトのニュアンスとホワイトペッパーのようなアクセントが効いた香り、更にミネラルのニュアンスも感じられます。口に含むと力のある酸味と長い余韻が特徴的で、温度が上がってくるとレモンの皮のようなアロマが程よいビター感となって現れます。軽やかな酸味で和食とも合わせやすいワインです。

★51006 LWツヴァイゲルト 1L ロゼ

【皆で分かち合いたいスルスル系ロゼ!】

オーストリアで一番多く栽培されている黒ぶどう「ツヴァイゲルト」を100%使用したロゼワインです。このロゼワインの魅力は、何と言ってもこの飲みやすさとお得感!ダイレクトに伝わるイチゴやカラメルの様なアロマ、続けて香る柑橘系やハーブ系のフレッシュ感がたまりません。キレのある酸味に解放感のある口当たり。飲んだ後に感じるハーブの香りやミネラル感もクセになります!野菜料理や豆腐料理などのあっさりした味付けのお料理からオリーブオイルを使用した地中海料理まで、様々なお料理と一緒にお楽しみください。

★51005 LWツヴァイゲルト&ポルトゥギーザ― 1L 赤

【身構えずに飲める優しい赤ワイン】

ツヴァイゲルト70%にポルトゥギーザ―を30%ブレンドした軽口タイプの赤ワインです。グラスに注ぐとダークチェリーやブルーベリー、カシスの様な香りがふわっと立ち上がり、温度が上がるにつれてプルーンや梅のニュアンスも出てきます。口に含むと、爽やかで落ち着いた酸味とサラサラとした舌触りのタンニンが感じられ、とても優しい雰囲気を感じます。全体の酸味とタンニンに加え、立ち上がるアルコールの印象も落ち着いているため、程よいボディも感じられます。余韻にはダークチェリーと梅のような味わいが続き、始めから終わりまでフルーティさを楽しむことができます。軽やかで心地よくついつい次のグラスに手が伸びてしまう、「すっと飲みやすい」という表現がピッタリの赤ワインです。

【オーストリア豆知識】ホイリゲについて

ホイリゲはワイン農家が営む居酒屋的な飲食店です。提供できるのは自家製のワインと調理の必要がほとんどない簡単な食事のみ。法律によって厳しく条件が定められています。ビールや温かい食事(シュニッツェルなど)が提供されるのは、いわゆる「ホイリゲ風の」レストランで、本物のホイリゲではそれらのものは置いていません。しかしその分かなり安い価格でワインとおつまみを楽しむことができます。