カヴァについて

カヴァはスペインの指定産地で造られる、シャンパーニュと同じ瓶内2次発酵製法のスパークリングワインです。
19世紀半ばにカタルーニュ地方で生産が始まり、1960年代以降に広まりました。

<名前の由来>
CAVAとはラテン語で溝、洞窟などの窪みを意味し(スペイン語で洞窟はcueva)、地中の洞窟で瓶内2次発酵・貯蔵を行うことに由来しています。

<使用ぶどう品種>
使用が認められているぶどう品種は、下記の9種類です。
白系品種:マカベオ(ヴィウラ)、チャレッロ、パレリャーダ、マルヴァジア、シャルドネ、赤系品種:ガルナチャ ティンタ、モナストレル、ピノ ノワール、トレパット

<熟成期間>
カヴァは最低熟成期間が9ヶ月以上に定められており、熟成の長さによってカテゴリーが決められています。

・クリアンサ:熟成期間9ヶ月以上
・カヴァ レセルバ:熟成期間15ヵ月以上
・カヴァ グラン レセルバ:熟成期間30ヵ月以上

カヴァの生産期間は普通のワインよりも長期間になり、広い低温の貯蔵場所や特殊な瓶詰装置等が必要なため、経済基盤が弱い一般のブドウ農家が生産することは滅多になく、市場に出回るのは大規模なメーカーか組合の製品が殆どです。

<生産地>
カヴァ発祥の地であるカタルーニャ地方が今でも生産の過半を占めていますが、近年は他の産地でも生産されています。
製造方法に由来する呼称のCAVAなので、本来はどこでも生産可能ですが、現在は原産地呼称制度(D.O.)により全国で10県の160の自治体が生産地として認定されています。

カヴァの畑は地中海沿いの低地から内陸の標高800mの高原まで広がっていますが、多くの畑は標高2~300mにあります。

<コティーノ家カヴァの特徴>
ソロカヴァを生産するアランレオンのぶどう畑は、バレンシア県北部の内陸で標高750~800mにあり、カヴァ産地としてはかなり標高の高い畑です。そのため1日の気温差が大きく、栽培に最適の環境です。スペイン内陸は灼熱のイメージがありますが、実は標高が高く風が強いことから条件が良く、中世からぶどう栽培が盛んに行われています。

一般的なカヴァの収量は1ヘクタールあたり12tほどですが、アランレオンのソロ カヴァは1ヘクタールあたり6~7tと、半量に絞って質の高いぶどうのみを使用しています。また、シャルドネとマカベオを1:1でブレンドすることによって、フレッシュな酸、柑橘系の爽やかな香りと味わいを表現しています。

ソロ カヴァをはじめとする「ソロ シリーズ」はバレンシアやアリカンテのミシュラン星付きレストランでもオンリストされています。

カヴァというと夏のイメージが強いアイテムですが、スペインでは年間を通して愉しむフレンドリーなスパークリングワインです。
(現地では、朝シャンならぬ、朝カヴァを楽しむ方もいます)。

程よい果実味と爽やかな酸味で、様々なお食事と一緒に楽しんでいただける味わいですので、ぜひお客様にお勧めください。