トスカーナワイン特集

6月25日(金)19時よりオーガニックワイン講座「トスカーナ編」を開催いたします。見逃し配信もございますので、ぜひお客様にご案内ください。

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気候と土壌

地中海性気候です。夏と冬は乾燥し、春と秋は湿度が高くなります。冬でも気温が0℃を下回ることはほぼなく、夏は35℃を越えます。ぶどうの成長期に雨がほとんど降らないため、ワイン造りに最適な凝縮した果実が育ちます。

69.マニョーニ家(Vico d’Elsa)
畑の土壌はこの地区の典型的な地層構造である、白と灰色の粘土質が重なった地質と、古代は海の底であったことに由来する赤みがかった黄砂岩の帯からなる多層構造になっています。砂岩で育ったぶどうは軽やかで香り豊かなワインに、粘土質で育ったぶどうは複雑さやしっかりした骨格のあるワインになります。

70.モレッティ家(Scandicci)
畑の土壌は40%の粘土質と35%のローム層3に25%の砂利が混ざりあう土地です。温暖化による太陽の影響にも気をつけていて、現在1ヘクタール分を東向きに植えて実験中です。今後北向き斜面にも植える予定です。

品種

イタリア政府がワイン醸造用として公認している品種はなんと400以上あります。その中でも土着品種の多さは世界でも群を抜いています。トスカーナ州では赤ワイン用のサンジョヴェーゼやマルヴァジャ ネーラ、白ワイン用のトレッビアーノ、マルヴァジャ ビアンカなどが多く栽培されています。

69.マニョーニ家

大都市フィレンツェと世界遺産シエナの中間にあるヴィコ デルサにあります。マニョーニ家は1870年にこの土地を購入し、代々受け継がれてきました。2000年に自分のワインをどう示せばよいかを追求した結果、オーガニックに辿り着きました。オーガニック農業を実践することにより、何世紀も前からこの地で働いてきた人々との繋がりを感じ、工業的な製法に依存せず、従業員やお客様ともより良い関係を持つことができると感じています。当主のピエトロが理想とするワインは、エレガントで骨格がしっかりとしていて、重すぎず親しみやすいワインです。

<マニョーニ家お勧め商品>

  • キャンティ 赤【芯の強い味わいが特徴的】
    カシスなどの黒果実に少し皮製品を思わせる香りと熟成香。開けたてはタンニンが固く感じられますが、翌日以降は徐々に丸くなってきます。驚くほどの芯の強い味わいがあり、しっかりとしたボディのあるワインがお好きな方にお勧めの1本です。
  • スパレット ビアンコ 白【エレガントで清涼感のある味わい】
    レモンの皮や金柑のような香りに熟したリンゴの香りも。低温浸漬で抽出された程良いタンニンがワインに魅力的なボディを与え、他の要素と綺麗にバランスがとれています。グラスに注いでからも香りと味わいが安定しているため、ゆっくりお食事を楽しみたいときにもおすすめです。

70.モレッティ家

トスカーナ州のフィレンツェから車で30分ほどの小村、スカンディッチにあります。モレッティ家は代々兼業農家を営んでおり、現当主のロベルトは医師として週3日働き、残り4日全てをぶどうに注いでいます。2005年からは妻のルシアが加わり、それと同時にビオディナミ農法に興味を持ちはじめました。ビオディナミがオーガニック農業と深く関わっていることを知り、2009年に認証を取得しました。これ以上地球を汚染せず、健康的で美味しい食事をし(彼らの食事はほぼ自給自足です)、後世によりよい世界を残してゆければと思っています。他のどのワインも持たない特別な個性のあるワインを造るため、土着品種のみを使ったワイン造りをしています。ほとんどの場合、品種ごとに分けて醸造し、無濾過、無清澄です。数年前より二酸化硫黄の使用もやめました。

<モレッティ家お勧め商品>

  • シーネ フェッレ キャンティ リゼルヴァ 赤【綺麗な酸とアロマが印象的なキャンティリゼルヴァ】
    モレッティ家の中でも、特に甘酸っぱい果物をたくさん連想させる香りを持つワインです。まっすぐした酸味と広がる果実味、みずみずしいアロマの後に舌を引き締めるタンニン。香りが美味しさを引きたてる1本です。
  • シチュア ノビリス 白 甘口【妖艶なアロマと濃厚な味わいに包まれる】
    ドライイチジクやプルーンジャム、ハニーサックルにスイカズラ、蜂蜜を塗ったトーストなど様々なアロマが宝箱のように詰まった甘口ワイン。干しぶどうの凝縮された甘みをベースにほのかな酸味が心地よい1本です。